オーストラリアから帰国しました

11月よりお仕事を再スタートした稲です。
オーストラリアのメルボルンで過ごした2年間は、私にとって本当に特別な時間でした。目的は暮らしのスタイルを学ぶための視察と語学。
でも正直、最初は「とりあえず挑戦してみよう!」という軽い気持ち。いま思えば、その一歩が大きな転機になりました。
メルボルン駅の近くに住んでいたので、どこに行くにも便利で買い物にも困らない。少し歩けばカフェや公園があって、街全体がのんびりとした空気に包まれていました。
休みの日にはセントパトリック大聖堂やカールトン庭園、クイーンビクトリアマーケットなどを散策。どこを切り取っても絵になる街で歩くだけでワクワクしていました。
現地ではレストランのサーバーとして働いていました。最初はオーダーを聞き取るのも大変でしたが、スタッフもお客さんもみんなフレンドリーで、いつの間にか仕事が楽しくなっていました。文化も価値観も違う人たちと働くことで、「仕事=我慢」ではなく「人と楽しむ時間」なんだと気づいたんです。
そして何よりシェアメイトや友人たちとの時間が最高でした。週末はカフェ巡りやマーケット散歩。名物の「Bratwurst Shop & Co」のホットドッグや本場のビーフを食べたり、シーフードを囲んで乾杯したり。
もちろん、コーヒー好きの私としては夜の時間も外せません(笑)。夜カフェでは初めて会う人とも自然に話が弾み、気づけば閉店間際まで語り合っていることもしばしば……。
驚いたのは、人との距離の近さ。学生時代でさえ感じたことのないような温かいつながりが、あの街にはありました。国籍も年齢も関係なく、素直に笑って話せる関係。そういう出会いが、私の中で何かを大きく変えた気がします。
この2年間で学んだのは、「暮らし」って便利さだけじゃないということ。人とのつながりや心の余裕があってこそ、本当の豊かさが生まれる。メルボルンで感じた自由と温かさは、これからの生き方の軸になっています。あの街での経験は、間違いなく私の人生のターニングポイントでした。







